2023年シーズンにおいて、読売ジャイアンツの実質的なエースとして期待されるのは、5年目の右腕、戸郷翔征でしょう。1年目に初勝利を挙げた彼は、その後2年連続で9勝を記録し、昨シーズン、4年目には12勝を達成しました。また、25試合に登板し、171.2イニングを投げ、これらはどれもチーム内で最多の成績です。戸郷は一人前の投手として成長し、今年の春にはWBCにも出場し、決勝戦でも投げるなど、球界を代表する投手へと進化しています。
昨シーズン、2年ぶりに二桁勝利を達成した菅野智之は、今年も投手陣の要として期待されていましたが、開幕直前に右肘の張りで離脱しました。過去10年間で8度の二桁勝利と通算117勝を記録している右腕に対する期待は高く、早急な復帰が望まれています。
来日1年目の助っ人トリオにも、菅野不在の間、重要な役割が求められます。右腕のビーディ、左腕のグリフィン、メンデスは、オープン戦でも素晴らしい投球を見せ、日本の野球環境に適応しつつあります。
自身初の開幕ローテーション入りを果たした横川凱は、長身の左腕で、高卒4年目です。今春は育成契約からスタートしましたが、キャンプからオープン戦までの期間にアピールし、支配下登録選手としての地位を取り戻しました。
2年目の赤星優志は昨シーズン、先発と中継ぎで31試合に登板し、5勝を挙げました。今季は、打者を打たせる投球を磨き、先発ローテーションでの定着を目指しています。
