はじめに
阪神大賞典 、いよいよ明日開催します!
春の天皇賞に向けて最初の実力試し、競馬ファンには見逃せないレースです。
阪神大賞典について
阪神大賞典は、JRAが阪神競馬場で開催するGII重賞競走です。
この競走は1953年に設立され、当初は4歳以上の馬によるレースでしたが、後に現在の3歳以上の馬に変更されました。最初は芝2000mで行われましたが、その後何度かの距離変更を経て、1974年からは芝3000mで行われるようになりました。重量は当初ハンデキャップ形式でしたが、1956年からは定量戦に変更されました。
1957年から1960年を除き、この競走は阪神競馬場の年末開催を締めくくる名物レースとして親しまれてきました。しかし、1987年からは春の阪神開催に移り、4歳以上の馬による競走となり、天皇賞(春)の前哨戦として位置づけられました。2014年からは、勝者に天皇賞(春)への優先出走権が与えられるようになりました。
外国産馬は1978年から、地方競馬所属馬は1995年からこの競走に出走できるようになりました。また、2002年からは外国馬も参加できる国際競走として位置づけられています。
阪神大賞典の有力馬
次はいつも通りに、有力馬をおすすめ順に並べます。
参考できれば幸いです。
テーオーロイヤル
テーオーロイヤルは2022年と2024年のダイヤモンドSを制した実力馬です。
古馬になってからは、3,000m以上のレースに出走し、馬券に絡んでいます。そのため、ステイヤーとしての評価が高く、阪神大賞典が初出走となりますが、以前に阪神で代替開催された天皇賞(春)で3着入りしている経験があるため、対応できると期待されます。
6歳になりましたが、前走のダイヤモンドSではトップハンデ58.5キロを背負いながら勝利し、まだまだ衰えを感じさせません。
一昨年はダイヤモンドSから直行で天皇賞(春)に向かいました。しかし、今年は阪神大賞典を挟むことで、より天皇賞(春)に対する意欲が感じられます。
昨年よりも相手関係は楽であり、ここで好成績を残し、春の天皇賞への舞台への進出を目指したいと考えているでしょう。
サヴォーナ
今年の4歳馬で注目すべき馬の一つはサヴォーナです。
サヴォーナは夏場に力を発揮するタイプの馬で、昨年の夏にクラス戦で好成績を収め、秋にはクラシック戦線に加わりました。
3走前の神戸新聞杯では10番人気と低評価ながら、先行してサトノグランツと互角の競り合いを見せ、2着に入りました。その後の菊花賞でも5着に入り、長距離戦での実績を示しました。
前走の日経新春杯でも古馬相手に2着に入るなど、神戸新聞杯の走りが偶然ではないことを示しました。
今回の阪神大賞典は菊花賞以来の長距離戦ですが、菊花賞経験のある馬が阪神大賞典でも好走する傾向があります。
また、主戦の池添騎手が再び騎乗する点も好感が持てます。サヴォーナはここで初めての重賞勝利を手にする可能性が高いでしょう。
シルヴァーソニック
22年のステイヤーズSを制した馬で、昨年の天皇賞春では3着に食い込んでいます。
サウジアラビアで行われたレッドシーターフH(G3)では、2.5馬身差をつけて圧勝しました。
最近の3000m以上のレースでは、馬券内に入ることが多いです。2022の落馬を除き、長距離戦での安定したパフォーマンスが目立ちます。
また、ベテラン騎手の武豊が騎乗し、勝負の要素が高まっています。
ただし、10か月の休養明けという点が少し不安です。
阪神大賞典の穴馬
ここではは1頭だけ紹介します。
ディープボンド
今年7歳になったディープボンドは、コントレイルと同期の馬として知られています。
3歳の時期はコントレイルの陰に隠れがちでした。だが、古馬になってからは阪神大賞典を連勝し、天皇賞(春)では3年連続で2着に入るなど、長距離レースでの実力を発揮しています。
特に時計のかかる馬場を得意とし、タイトな舞台でも実績を残しています。
しかし、昨年は阪神大賞典で馬券外に敗れ、前走の有馬記念でも15着でした。7歳という年齢を考えると、全盛期と比べると衰えが出てきても不思議ではありません。
だからこそ、人気は高くないと思います。
それでも、阪神大賞典での連勝歴からコース適性は高く、無視できない一頭です。
おわりに
今年の阪神大賞典は実力馬が多数出走するため、混戦が予想されます。出馬表が確定次第、レース展開を分析して最終予想を立てたいと思います。競馬ファンの皆さん、春の到来とともに熱い一戦が繰り広げられます。乞うご期待ください!