はじめに
明日、中山記念が開催されます。
今回は中山競馬場の実績がある馬が多く、激しい競り合いを期待しています。
中山記念について
中山記念は、JRAが中山競馬場で開催するGII重賞競走です。
コースは芝・1800m・内・右回りです。
1936年に創設され、4歳以上の馬が対象となります。春季に行われる国内外の重要レースを目指す実績馬や、力をつけてきた馬がぶつかり合う伝統のレースとして定着しています。
中山記念は元々「内国産馬競走 4000米」と「中山5歳馬特別競走」でした。1936年に中山競馬場で芝3200mのハンデキャップ競走として始まりました。初期は春と秋に年2回行われていましたが、1952年からは秋のみの開催となりました。その後、距離や開催時期に何度か変更がありました。そして、1957年から1800mの施行距離が定着しました。1972年からは2月下旬から3月上旬に開催されるようになりました。また、負担重量も別定に変更され、現在に至っています。
2017年から、優勝馬はGIに昇格した大阪杯への優先出走権が与えられます。地方競馬所属馬も出走できるようになりました。
外国産馬は1984年から、外国馬は2004年から出走が可能となっています。
中山記念の有力馬
次はいつも通りに、有力馬をおすすめ順に並べます。
参考できれば幸いです。
ソールオリエンス
昨年の皐月賞馬であるソールオリエンスが、中山記念で始動することになります。
初の重賞制覇を果たした京成杯や、クラシック初戦の皐月賞で見事な末脚を発揮し、勝利を収めました。特に中山競馬場での激走は目を見張るものがあり、タフな舞台でのパフォーマンスが際立っています。
昨年のダービーでは高速馬場傾向の中で、勝ち馬タスティエーラにクビ差の2着に食い込むなど、彼の力強い走りが光りました。また、菊花賞でも3着入線し、中長距離でのオールマイティな走りを見せています。
今回の中山記念では開幕週の中山での出走となりますが、中山を得意としており、特に問題はなさそうです。
ただし、前走の有馬記念では古馬戦での結果が振るわなかった。4歳牡馬の競馬界全体のレベルが低調な可能性も考慮しなければなりません。また、騎手の田辺も全盛期と比べると調子を落としているという声もあります。
ソールオリエンスはおそらく1番人気に支持されると思います。
ヒシイグアス
ヒシイグアスが中山記念の3勝目を目指します。
若い頃はあまり目立った成績を残せませんでした。だが、ハーツクライ産駒らしい晩成傾向を示し、古馬になってからその真価を発揮しています。
中山記念で2回の勝利を果たしていることからも分かるように、彼は中山競馬場との相性が抜群です。特に中山芝1800mでは非常に強く、ほぼ無敗の成績を誇っています。
また、G1タイトルこそ手にしていませんが、香港カップや宝塚記念で2着入りするなど、国際的なレースでもいい結果を見せています。昨年の香港カップでも勝ち馬にほとんど引けを取らない3着に入り、その実力を示しました。
8歳馬であり、差し馬としては狙いづらいかもしれません。だが、ヒシイグアスは昨年7歳の時にも差しの競馬で勝利しており、その点ではマイナスデータを度外視してもよさそうです。
中山記念では前年以前に好走したリピーターの活躍も多く見られる舞台ですので、中山記念の3勝目にも期待ができそうです。
エルトンバローズ
昨年の毎日王冠で勝利を収めたエルトンバローズが、中山記念から始動します。
毎日王冠では、当時最強マイラーのソングラインやシュネルマイスターに先着するなど、見事な競馬を見せました。その後もマイルCSなどで4着と充実した成績を収めています。
ただし、ソングラインやシュネルマイスターが次走のG1を本命としており、この競走を叩きと考えていた可能性があります。そのため、彼らがメイチで仕上げてきていたら結果が異なっていた可能性も考えられます。
それでも、強豪相手に完勝したことは事実です。また、前走のマイルCSでも4着と、差し有利の展開にもかかわらず善戦しました。
出走した芝1800mのレースは全部連対ですが、中山競馬場の適性は課題です。
中山記念の穴馬
今回は2頭を紹介します。
ソーヴァリアント
GIIIチャレンジCで1着、さらにGIIの札幌記念や富士Sで3着に入るなど、一定の成績を収めています。
前走のマイルCSでは、京都の内馬場が悪いから先行策が有利です。先行3番手から競馬を進めましたが、直線での伸びが見られず、距離が短すぎると感じました。
今回のレースでは、距離が少し伸びで巻き返しの可能性があると思います。
また、鞍上は武豊騎手ですから、注目すべき一頭と言えるでしょう。
ジオグリフ
2年前の皐月賞以来、勝利から遠ざかっていたジオグリフが巻き返しを目指します。
皐月賞では好位から力強く抜け出し、イクイノックスやドウデュースを相手に勝利しました。しかし、その後の成績は振るわず、勝ち星から遠ざかっていました。
ただ、ジオグリフはタフな馬場でも力を発揮することがあり、中山のコースも彼のパワーに合っているため、開幕週の中山での出走に期待が寄せられています。
皐月賞は好走の外枠や展開次第で逆転の可能性もあったものの、力強い走りは印象的でした。
晴れの良馬場であれば高速馬場の可能性もありますが、中山の舞台適性には期待が持てます。ジオグリフにとって、逆転のチャンスとなるレースであることを期待したいです。
おわりに
今回メンバーを見ると、どの馬が勝ってもおかしくありません。
中山の直線は短いから、最終直線の競り合いを目をそらさずに!